迷霧の連弾 138
萩 薄 葛 桔梗 撫子
藤袴 女郎花
ひと息に秋の七草を
田宮先生は言った
知っている草があれば
聞いたことのない草もある
いつの時代に
誰が秋の七草に
この野草を選んだのか
気にはなるけど
こんなことを
田宮先生に聞いたりしたら
きっと雄弁に語り出すだろう
そしてウンザリするほど
話を聞かされることだろう
だから知らないでいた方が
マシだと考えていたら
二人ひと組になって
秋の七草を言い合いなさい
そして正解と思ったら
先生のところに
二人で答えを
言いに来なさい
いつものように
田宮先生は課題を出した
そしていつものように
生徒たちの
ささやかな悲鳴が
あちこちから聞こえてきた
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