迷霧の連弾 133
勉強漬けでは
気が滅入るので
外へと繰り出した
行き先は決めていない
ただ自転車のハンドルの
向くままに進むことにした
晴れが続いた影響か
空気が渇いていた
その分日射しが
ストレートに届く
それでも体が暑さに慣れて
苦痛ではなかった
日陰を通過すると
少し涼気を帯びていた
住宅地を離れたら
隣町へと続く山道を走る
森の木々から
ミンミンゼミの声が
その名のとおりの
鳴き声を奏でている
ふと目の前を
その名のとおり
漆黒のクロアゲハが
セミとは対照的に
静かに舞っていた
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