迷霧の連弾 133

勉強漬けでは

気が滅入るので

外へと繰り出した

行き先は決めていない

ただ自転車のハンドルの

向くままに進むことにした

晴れが続いた影響か

空気が渇いていた

その分日射しが

ストレートに届く

それでも体が暑さに慣れて

苦痛ではなかった

日陰を通過すると

少し涼気を帯びていた

住宅地を離れたら

隣町へと続く山道を走る

森の木々から

ミンミンゼミの声が

その名のとおりの

鳴き声を奏でている

ふと目の前を

その名のとおり

漆黒のクロアゲハが

セミとは対照的に

静かに舞っていた

26/01/10 00:19更新 / 秋時雨
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