迷霧の連弾 129


こんな運命は酷ですよ

科学の授業だけは

話してくれるけど

一週間の一時限だけ

話すことが許されるなんて

思わず保健の先生に噛みついた

保健の先生はそうだったわね

少し困った顔をして

ボクに同情してくれた

でも折角のキャンプでも

何か変化は感じなかった

保健の先生はボクに

希望を持たせようと

そんなことを問いかけた

ボクも期待はしていたけど

いつもと変わったことは

そう言いかけて

ふと気がついた

そう言えばあの時

そう言ったボクの声が

大きかったのか

保健の先生は肩を弾ませて

驚いていた

焚き火を囲んで

みんなで歌っていた時

歌はこころで歌うから

たとえ歌詞の意味が

説明できなくても

こころが共鳴していれば

それで良いんだね

理恵がそう呟いていたことを

保健の先生に言った


26/01/08 00:37更新 / 秋時雨
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