迷霧の連弾 129
こんな運命は酷ですよ
科学の授業だけは
話してくれるけど
一週間の一時限だけ
話すことが許されるなんて
思わず保健の先生に噛みついた
保健の先生はそうだったわね
少し困った顔をして
ボクに同情してくれた
でも折角のキャンプでも
何か変化は感じなかった
保健の先生はボクに
希望を持たせようと
そんなことを問いかけた
ボクも期待はしていたけど
いつもと変わったことは
そう言いかけて
ふと気がついた
そう言えばあの時
そう言ったボクの声が
大きかったのか
保健の先生は肩を弾ませて
驚いていた
焚き火を囲んで
みんなで歌っていた時
歌はこころで歌うから
たとえ歌詞の意味が
説明できなくても
こころが共鳴していれば
それで良いんだね
理恵がそう呟いていたことを
保健の先生に言った
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