迷霧の連弾 102
朝5時に起きて
何をするんですか
当然の疑問を
ある生徒はぶつけた
田宮先生は焚き火の消え加減を
確かめながら
何も予定はない
素っ気なく答えた
それなら7時起床でも
いいじゃないですか
生徒は食らいつく
田宮先生は少し沈黙してから
寝ていたくても
5時になったら
寝てはいられない
呟くように言った
朝5時に何があるのか
分からないので
生徒はぶ然としている
田宮先生はもう寝なさいと
それ以上の説明はしない
生徒も簡単には
引き下がりはしない
田宮先生は火の始末を確認して
これでヨシと発してから
どうしても寝られないなら
先生のテントに来なさい
夜が明けるまで
シダ植物の魅力を伝えよう
そう言って生徒を
ニヤリと笑って見つめたので
生徒は降参と言って
テントに向かった
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