迷霧の連弾 100

突然理恵は

誰に言うでもなく

田宮先生の言うこと分かる

歌はこころで歌うから

頭で歌わないから

たとえ歌詞の意味が

説明できなくても

こころが共鳴していれば

それで良いんだね

その方が良いんだね

しみじみと呟いた

ボクは炎の放つ

赤い光に照らさた

理恵の横顔を見つめた

理恵は穏やかな表情で

焚き火を見つめていた

まるで焚き火に

話かけているようだった

ボクに向かって

言ったのではないけど

理恵の口から

植物以外の話題が

発せられたことに

新鮮味と戸惑いを

感じていたボクは

理恵に惹かれつつも

何と声をかけて良いか

分からなかったので

ただ黙って理恵と同じように

焚き火を見つめていた

25/12/24 01:06更新 / 秋時雨
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