浮かぶ言葉
乾いた檸檬
沈んだ子猫
微睡む夕日
頭によぎる単語の羅列はどれも8文字で
思い浮かんだだけで意味もない。
けれど言葉にすれば、不思議とつながりができる。
さっき、わたしとあなたの宇宙にできたように。
寂しいオカリナ
涙の数学
鴉のまきびし
へんてこな言葉からどんな情景が浮かんだか
この「浮かぶ」は、きっとなによりも尊い営みなんだ!
落ちた言葉を種だと認識するのか。
芽なのか、花なのか、はたまた木なのか。
いつか誰かの想像の芽となり、そこに景色を宿してほしい。
心のままに言葉をまくことを躊躇わないで
思いがけない季節に、自然が育ててくれるから
どこかに根づくから。
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