ソンピン
頭が良くて
友だち思いだった
軍師になるのが
ソンピンの夢だった
でも
まだ
世に出ることはなかった
桃の木の下で
友だちのホウケンと
夢をアツく
語り明かした
けっきょく
先にホウケンが
出世した
案内された先の
王さまに
先輩のホウケンよりも
ソンピンは ほめられた
ホウケンに
ねたまれ
足を切り落とされた
軍師になったソンピンは
ホウケン率いる
大軍を
やぶる
そして
鬼才の軍師は
車椅子の上から
戦場を見渡した
春夢(ゆめ)の末路は…
かつての友の亡き骸。
23/06/10 05:12更新 /
木内のり
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