愛唱歌


田舎だから

家の周りは広葉樹が多くて

毎年 枯れ葉の絨毯で

庭も畑も 覆い尽くされる

かき集めては

近くの崖まで 捨てに行くのだが

重労働でサボり気味(笑)

昔はこれで焚火して

芋など焼いたものだけど

今のご時世

それも憚れる


思えば 少年だった頃

愛唱歌集に出ていた曲たち

四季折々に 語り継がれて

風情ある名曲ばかり


今の子どもは

どんな歌で 育っているのだろう


いわさきちひろの挿絵が似合う

あんな時代は 今は昔


便利さと引き換えに

失ったモノのひとつ


格差の無い世界に

貧しさも厳しさも

平等にある世界のほうが

人は人として生きて行ける


ふと そんなこと考えて

たきび の歌を一人口ずさむ






25/11/30 15:55更新 / 絵夢
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