今日一日が


雨音で起きた朝

外はまだ暗くて

ベランダの桟から

水滴が揺らめいて

音もなく落ちていく


あの雲の遥か遠く

君が住む街がある

寒くはないですか

寂しくしていませんか


季節の変わり目に

ふたりでいられたら

きっと全てが素敵だね


コーヒー淹れてあげようか

華奢な あの細い指

いっしょに温めてあげたい


今度はいつ逢えますか

思い切り抱きしめて

壊れるほど 抱きしめて


そのままどこかに

連れ去りたいほど…


そんな想いを閉じ込めて

今日一日が

僕の一日が 始まります






25/09/12 07:38更新 / 絵夢
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