ハーフムーン


今夜は涼しい

帰宅途中の車の中


何となく不思議な

左上の半分欠けた月

正式には何て呼ぶのかな


今頃あの人は

どうしているでしょう


きっともうクタクタで

ベッドに倒れ込んでる


自分で選んだ道だから

泣き言も不満も言わずに

ただひたむきに…


この先いつでも逢える

疑いもせずそう思ってたから


何気なく責めるみたいな

そんな口調であの時…


何のフォローも出来ないまま

あなたは離れていきました


懐かしさと愛しさと

何も出来なかった情けなさ、と


遠く想いを馳せる夜

そう言えば一度だけ

「待っててもいいかな…」


そうつぶやいたのを

覚えていますか。。。





25/07/02 22:44更新 / 絵夢
作者メッセージを読む
いいね!感想

TOP
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c