思い出の深い場所から
朝 開けるのが遅くなった
季節を感じるのは
ただ 鮮やかになる世界を見ることじゃないんだ
やがて私の庭が真っ白に染まる
硬かった花桃の蕾が膨らんで
沈丁花の香りが部屋まで届く
色鮮やかに凌霄花が咲き誇る頃
何度も咲いてくれたポットの花たち
庭の片隅に 下ろしてあげる季節になって
一年が 巡る季節が繰り返す
どこを起点に始まるのだろう
きっと人の心 さまざまに
思い出の深い場所から
自分なりの一年が始まるのだろう
もうすぐ 雪が降ります
私の季節のスタートは
確か 秋からでした
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