孤児のバイパス
孤児だった行方は
遠い眼差し 翳していた
懐かしなんて 有りもしなかった
幼い頃から失っていた
横顔は失っていては
笑顔だけは残していた
振り翳す雨に 傘をさして
この街で彷徨ってる
何時もの喫茶店で
アメリカンコーヒーを注文した
何故か懐しさを感じる
太陽が背に照らすかの様に
急がば回れ 誤ってバイパス
高速は越えられず
代わりに山を越えて
星空を数えた
記憶の扉を開くキッカケに
なるかもしれない
時間はあっという間に過ぎる
かもしれないけど
泣くよりは
マシ かもしれないよね
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