白い鳩の宅急便

世界地図を広げて
思い浮かぶ 声
この言葉を 彼に届けたい
白い鳩の宅急便
泣き止んだら 発想済み

カーテンと窓を開けて
外の空気と 青と流れる雲を眺めていた
あのヨーグルトの様な 大きな雲が
過去の思い出が映し出していた

あの雲が返事? お返し?
あの白い鳩が帰ってくる事は無かった
平和な日常が続いていれば
思い出す 彼を

世界地図を畳んで
古びた戸棚に閉じて
あの大きな 白い雲も
確かに 受け取った

恩を返す事が出来ずに
あの青空を眺めながら
その時まで 待っている

25/04/01 15:20更新 / 仁志
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