ゾンビ
真夜中の静寂、僕らを包む
剥がれ落ちた壁紙、傾いたソファー
二人で観た映画のエンディングは
永遠の愛を謳っていた
でも、君の瞳は もう僕を映さず
ただ、乾いた喉を震わせる
「お腹が空いたら、僕を食べていいよ」
震える声で囁いた
錆びついた手枷と、壊れた鎖
この場所から逃げ出せるのなら
腐りゆく身体を捧げよう
君の永遠を繋ぐために
ああ、これが僕らの愛の形
理不尽な世界で、たった一つの真実
君の唇が、僕の肉を貪る時
永遠の誓いを交わす
太陽が昇る、この朝が来ても
僕らは、決して離れない
たとえ骨になっても、魂は寄り添う
この腐敗のワルツを、いつまでも踊ろう
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