久しぶり

桜が咲くよりすこし前
君は、まっているという

ねむる前、涙がとまらなくて
乱暴に目元をこする

次の日、頬を赤くして
足早に駐車場を横切った

もう、すぐだった

車の中、ハンドルを握りながら
鼻をすする
君のことを不意に思い出して
泣きたくなった

必死に息を落ち着かせて
動揺する私は滑稽だ

溢れて止まらなかった
私にはきっと無理だった

もう、すぐだった

やめて
まってなくていいよ



24/03/04 21:15更新 / ころりな
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