せっかくの旅行だったのに

喧嘩なんてしちゃったから

いつもなら狭くても一緒に寝るのに

別々のベッドで横になってる

一人分空いたスペースが広くて

孤独感とか寂しさとかが入ってきて

なんだか眠れない夜だった


朝方君が私を起こした

日の出を見る約束してたもんね

でも曇り空で見れなかった

喧嘩してどんよりした私達みたいだった


こっちのベッドにおいでよって

君が私を招いてくれた

君の腕の高さがなんだか心地よいのに

私はちょっと素直になれなくて

背中向けてふいって横向いたの

いつもならすぐ強く抱きしめるのに

遠慮がちに君は私のお腹に手を当てて

優しく寄り添ってくれた

その手がすごく温かくって

私はぐっすり眠ってしまった