秋の手前の街角に
果樹は幾つもつけた実に
夢と希望で色を塗り
少しの不安に落とした葉は
土が優しく受け入れる
愚図つきながら流れる雲も
ひとしきり泣いておさまれば
空に優しく抱き寄せられ
微睡むうちに溶けてゆく
移り変わる景色を見つめ
あの子は一人立っていた
秋の手前の街角に
誰にも会わない気楽さに
何にもならない身軽さに
陽気な口笛吹きながら
誰にも会えない寂しさを
何にもなれない虚しさを
赤いそよ風に隠し込み
滲んだ夏の終わりを見つめ
あの子は一人立っていた
秋の手前の街角に
夢と希望で色を塗り
少しの不安に落とした葉は
土が優しく受け入れる
愚図つきながら流れる雲も
ひとしきり泣いておさまれば
空に優しく抱き寄せられ
微睡むうちに溶けてゆく
移り変わる景色を見つめ
あの子は一人立っていた
秋の手前の街角に
誰にも会わない気楽さに
何にもならない身軽さに
陽気な口笛吹きながら
誰にも会えない寂しさを
何にもなれない虚しさを
赤いそよ風に隠し込み
滲んだ夏の終わりを見つめ
あの子は一人立っていた
秋の手前の街角に