ポエム
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幼き日の私とクマの旅
夜風に飛ばされそうになって
私は焦って大きなクマにしがみついた
ここはどこだろう
東京タワーが下に見える
さっきまで
ベッドで寝ていたはずなのに

クマお前、空飛べたのか

そいつはパジャマ姿のままの私の
びっくりした顔
なんて1ミリも見ずに

気が付けば
キラキラした街が遠ざかっていく

不思議と寒くない

空にはビーズをばら撒いたように
いろんな色の星が光ってる
こんなに星があるなんて知らなかったな

北へ北へ
見上げる先にはポラリス

おいクマ、私を宇宙に連れていくつもりか

するとクマが急にニヤッと笑って
私はギョッとする


次の瞬間、私はいつものベッドの上で
私が抱きついていたクマは
ポーカーフェイスに戻ってやがる

クマの顔をつねってみたけれど
そいつは大きいだけの
ただのぬいぐるみだった

ねぇクマ、もう一度
私を宇宙の旅へ連れてって

ねぇってばー。
22/12/09 00:40更新 / Haruka



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