ポエム
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夏の影
ゆめの中にいるみたいで

なにもかもが価値のない ただそこにあるだけのちっぽけなもの
その中で一人、ポツンと空間に浮いている様

と、またあの時と同じ感覚が戻ってきた

それ、がわたしを完全にむしばんでいく前にと、急いで
外へ出た

夏なのに異様に涼しくて 太陽はあるはずなのに
なぜか薄暗い

せみが遠くで
雷が遠くで
電線が風にうなされて
泣いている
そして地面も わたしも
みんな泣いている

今日が31日だからでしょうか
今日がこの夏最後の満月、スーパーブルームーンだからでしょうか


小さな雨が降ってきた

霧のような心

夏の影
23/08/31 19:34更新 / 霜花



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