ポエム
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舎密が鳴った
脳みそが爆発した、そこからミミズが飛び出した、体をクネクネ、クネクネさせて、僕を嘲笑していた。今まで僕を弄んできたミミズが、僕の手に、手に乗った。頭がなくなった僕は、なぜか死ぬことなく、生きていた、それから立ち上がって街を歩いた。どうだい、どうだい。これが今の僕さ、みんなに見せびらかした。道行く人は、みんな驚いた顔をした、みんなみんな驚いて逃げていった。ミミズはどうしたか、そんなつまらないことを訊くでない。ミミズは僕の手のひらにひっついたまま、十本足の蜘蛛になって、縞模様の蛙になって、地面に落ちて、虹色のカメレオンになって舌を出した。その舌から煙が立って、天に昇った。どこかで爆発音がした、と思った。この世で一番長い、長い静寂。一、二、三。バン!カメレオンの体が飛び散った。広がる火、火、火。どこかで甲高い笑い声がした。そこからの記憶はない。
24/03/09 19:16更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
シュルレアリスム(ってなんだかよくわかってないですが)の手法を使って、心に浮かんだイメージをそのまま詩におこしてみました。いわば無意識との交流(?)です。
解説はできませんし、解釈に答えもないと思います。

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