ポエム
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指時計
鳥が青空を截って
神様にこの世界の様子を伝えに行く
庭の緑は静かに眠り
蝶々は仰々しく羽を振って飛んでいる

僕のこの気持ちも一緒に
神様に伝えてくれないかしら
さるすべりの花がピンクに燃えて
まるで僕の心のようだ

生まれて良かったなあ
まだ生きていたいなあ
いつまでもいつまでも大切にしている
なんでもない宝物
――動かなくなった指時計のような

出会ってくれてありがとう
その気持ちと一緒に
僕は手を合わせ祈るのだ
世界の倖せを――

今まで傷つけてきた人への償い
それは苦しむことじゃなく
二度と同じ過ちを繰り返さないことだろう

たとえ僕が許されなくても
僕の心はもう
あなたの心臓の中にある
23/11/20 13:51更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
叶わない恋だとしても、あなたのおかげで前に進むことができて。

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