鼻
クリーム色の朝日が
僕の心を写し出す
弱り切ってべっちょりしたそれは
ひどく惨めだった
絶望の匂いが病室のゴミ箱から立ち込めて
僕は頭を振って
それを必死に振り払う
だけどどれだけ振り払おうとも
絶望は鼻に入ってきた
何も感じないことも感じなくなって
心はすっかり乾いてしまった
泪はトイレの汚物入れに捨てた
ギイコ、ギイコ。
揺れる椅子。
揺れる過去の影絵。
そこには亡霊のあなたが写っていた!
さようなら、さようなら。
だって僕にはもう、手も足も、目も口も、耳だってないのだから!
ただあるのは、魚の息の匂いばかりなのだから。
僕の心を写し出す
弱り切ってべっちょりしたそれは
ひどく惨めだった
絶望の匂いが病室のゴミ箱から立ち込めて
僕は頭を振って
それを必死に振り払う
だけどどれだけ振り払おうとも
絶望は鼻に入ってきた
何も感じないことも感じなくなって
心はすっかり乾いてしまった
泪はトイレの汚物入れに捨てた
ギイコ、ギイコ。
揺れる椅子。
揺れる過去の影絵。
そこには亡霊のあなたが写っていた!
さようなら、さようなら。
だって僕にはもう、手も足も、目も口も、耳だってないのだから!
ただあるのは、魚の息の匂いばかりなのだから。