ポエム
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春、死なん
はるかぜの
うなじに触れるあたたかさ
世界にだって優しくできそう



片恋の
やってられない春でした
爪を立てたい、ツーッて血の出る



目と口が塞がらないまま
恋してる
あなたあたしの目の毒なんだよ



腰くだけ
どうせ惚れたら負けですからね
バカヤローとか言うだけ言わせて



あすがある。
悲しまないで、罪などない。
ただ春の風、あすを騙した



時きざみ、チリンチリンと自転車で
どいてどいてと
うるさく春立つ


春、死なん
平安の世の詩人の詩
京のたんぽぽ咲く土手でよむ



抱きしめたい、青い鏡の奥にいる
眩しいくらいの
怒った泣き顔


ただ春の陽気な風の音の響き、
もういいから、

町でる私さ。


19/03/13 12:09更新 / 花澤悠



談話室

■作者メッセージ
ちょっと、お休みなので。
いい天気だし、心も春めいてますんで、春春しい(そんな日本語、ない!)気持ちで短歌など投稿いたします。ちょっと(だいぶ?)、破調だけど。

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