ポエム
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マスク
雲にカラメルソースを塗って
僕は懸命に笑って見せたが
見え透いた嘘は明らかになり
僕は裸になった想いがする

それでもあなたは知らないふりして
日々の生活を僕に語るが
その上がった口角に安心して
そんな自分が憎らしかった

あなたは素敵だね
そんな言葉がいつも喉に詰まっている
僕は鼠だね
パンパンに腫れて、太った鼠。

どんなに晴れやかな一日だろうと
僕の心にはいつも
道端の排水溝に詰まった黒い汚れみたいな気持ちがへばりついている
それがあなたに伝わらないように
顔に空虚な笑みを貼り付けて。

憂さを飲み込んで、飲み込んで。
お腹が空気でいっぱいになった時
ゴロゴロゴロと、雷が落ちた。
23/08/07 03:03更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
憂鬱な日。あなたに会えることは嬉しいのに。

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