ポエム
[TOP]
ライラックの香り

雨上がりの午後 サンダル履いて

まだ濡れそぼる 土を踏みしめる


庭の片隅に 濃い紫の花びらが

密集して咲いている


そうか ライラック

植えてたことさえ 忘れてた


そっと 顔を近づけてみる

吸い込まれるような 甘い香り

ライラックって こんな香りなんだね


紫の その花の咲き方は

まるで 平安時代の貴婦人のような

気高くて えもいわれぬ華がある


ゆっくりと 深呼吸してみる

空気が澄んで とてもおいしい



独りの時間 あなたに 想いを馳せる

きっと 今頃は 家事をこなしてるかな


いつの日か その笑みが 姿が

そして 目に映る光景が 

二人 同じになる時が 来るといいね


このまま もう少し 歩いてきます 









24/04/30 16:20更新 / 絵夢



談話室

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c