ポエム
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不幸の予兆が鳴り響く
僕の視界に歯車が降る
あの幸せが僕を傷つけ
冬の疾風は頬を殴った

あの燦めく夕陽は、
僕を不幸へ誘っている。
ドタバタと子供が泡食って走る
甲高い声で老男が叫ぶ

ああ、まだ僕は消えていない
十字架が上っては下っていく
ああ、まだ僕は生きている
体が地面に沈んでいく

不幸の予兆が鳴り響く
僕は急いで両耳を塞ぐ
あの幸せは僕を苦しめ
怒りのような頭痛に変わる
23/04/20 09:39更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
幸せが僕を傷つけ、苦しめるというのは、どういう意味でしょうか。人によって解釈が分かれると思います。

良いことがあったからこそ、その反動で悪いことが起きたときとても落ち込んでしまうことがあります。

あるいは、とても幸せな気分を味わった直後に、無性に不吉なことが起こるのではないかと不安にあることはありませんか。

そういった視点で読むと、この詩で共有したい景色が少しわかるかもしれません。

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