ぴょん　ぴょん　ぴょん　ぴょん
仮面をつけた子供たち
八の字かいて大縄とび
同じペースで延々と
輪を乱さないよう慎重に

だん　だん　だん　だん
呆けた二匹の小鬼たち
つまらなそうに縄回し
同じリズムで延々と
ときどきあくびをしているが

ぴょん　ぴょん　ぴょんころり
一人が着地に失敗し
足をくじいて倒れこむ
輪に戻ろうにも隙間なく
半べそかいて見学に

ぴょん　ぴょん　ぴょんたった
一人が飛んだ勢いで
走って家まで帰ってく
汗にまみれた仮面だけ
ほっぽり出してスキップし

たたん　たたん　たんたたん
僕は二重飛びまでおぼえ
やりたくないけど輪の中へ
あの子の残した仮面つけ
背筋の震えに耐えながら

ぴょん　ぴょん　ぴょん　ぴょん
ぴょん　ぴょん　ぴょんころり
ぴょん　ぴょん　ぴょん　ぴょん
ぴょん　ぴょん　ぴょんたった
足がもつれても延々と