ポエム
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視界の先で、
火花が散った。
吸って吐いてを繰り返すのが、
自分の体だとわかること。
今ではこんなに当たり前なのに、
昔の僕には難しかった。

しんと静まりかえった教室の床に、
腐りかけの果物。
どうしてこんなところに落ちているのか、
どうして腐ってしまったのかは、
到底知ることなどできなかった。

視界の先で、
火花が散った。
クラスメートの無数の頭
黒髪に目がついている。
無数の目玉が僕をみていた。

カランコロン。
僕の体は一定のリズムを保ち、
静かな発狂をする。
助けてくれ。助けてくれ!

やたらと乾いた教室内に、
銃声のような先生の声が、
ただただずっと、
響き渡るばかりの春だった。
23/04/07 23:08更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
僕の高校生の頃の心情を描写した詩です。
理解はできないかもしれません。なんとなく、心に訴えるものがあればと思います。

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