陽の当たる庭の側にはなぜか揺れ椅子が置いてあり
誰もいないのに風で揺れている

梅の木じゃないのになぜか鶯が止まり鳴いている
それに何も深い理由があるというわけでもなく

何かを想っていたらそれは日常にありふれた
ごく普通の想いをただ記しただけで
特に何を想ったわけでもなく春とただ知りながら
何もない真実の一場面で桜の花びらは散る
私は知っていたただ気づかぬ間に春に紛れていたようで
気づけばただ東へ向かいただ何気なく歩いていた

そんなごくありきたりな日常の一場面なのです
しかしこれは想ったところでエッセイでもあれ詩でもあります