僕はこの花よりも先に生まれたけど　
この花のことは名前ぐらいしかしらない
この花は僕より先に死ぬ　枯れてしまう
だからもうこの花のことを知ることはない

花が咲いていた大きな木は
僕よりもたくさん生きているかもしれない　
僕が物心ついたときにはもう立っていたから
詳しくは僕は知らないあまり興味がない
もっと知ったほうがいいことはいくらでもある
年齢なんて関係なく

知るよしもないことをふと知って
知らなければいけないことを調べて
知ることが日々の糧となり得るのだろうか
僕らは生きていくための最低限なことしか知ろうとしていないかもしれない

そう思うと少し胸が苦しい
だから人は優しさや残酷さで胸を整えているのかもしれない
心臓の鼓動のペースに合わせて

■作者メッセージ
いっぱい詩の知識がほしいなあ