ポエム
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太陽と月の追いかけっ子にも慣れて
「僕は誰?」って疑問符に見えない振りして
口と心が一致しない
心と体が一致しない
そんな僕らを遠くへ誘うこの空だけは嘘じゃないんだ

太陽と月の追いかけっ子にも慣れて
常に移ろう「僕」に気づかずに
見たくない僕から目を逸らしたり
それでもそんな僕を許したり
知らない僕が出て困っても
いつかはきっと受け入れていけるのかな
きっと一番大事なことは
自分に嘘をつかないことだとわかっているから

太陽と月の追いかけっ子にも慣れて
今日も僕はまた「僕」をつとめる
君がみつめる僕を信じて
僕はまだ「僕」を諦めないから

太陽が沈んで空に月が浮かんだ
僕の信じた色に染まって
君の姿が街に溶けていく
優しく包む強さや弱さも
僕がこの目でちゃんと見た色
君の内側奥の方に何色が隠れてたって僕は知らないんだ
何度でも口に出して言えるのは
僕のみつめる君は一人だけ
23/03/19 18:48更新 / たろう



談話室

■作者メッセージ
これは、今から4年前、僕が17歳のときに書いた詩です。
自分が定まらず、自分という不確かな存在を前に葛藤していたときの心情が描かれています。

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