ポエム
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青くて赤
憧憬の先にあったものなんだった?
頭の中がメランコリーに埋め尽くされて重さで空を真っ逆さまに
落ちた。
自分は雲を引く。夏の38℃に飛び込むと追憶が指の先から徐々に体を溶かして
いった。
混ざり、芯が抜けた肉と溜め込んでいた憎しみがアスファルトで焼けて、
鼻の粘膜ごと焼くような臭いは夏疾風がすべて遠い故郷へと運んで
いった。
自分は、これでなぜだか救われた気がして
いた。
蝉が一匹ずつ、死んでいくのを黙ってみて
いた。
19/12/22 05:06更新 / ヨルノアサヒ



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