ポエム
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りんごの季節
りんごなんて果物はもう
年中売ってるものだけど
ここに来てからは すっかり
秋を告げる 大好きなもの

少しずつ違う品種たちが
売り場にはたくさん並んで
1人ずつ違う ラベルに書かれた
農家さんを思い 手に取るのだ

思いを馳せるのは
競合とか戦略とか
小さな産直で上手くやってる事
詩人的なそういうのじゃなくて
ちょっと笑った

秋になるとこれが見られる
ここに来て 本当によかった


りんごなんて果物はもう
珍しいものでもないから
ぼんやり切って
ぼんやり食べる
最初の1口 その時 鳴った
「しゃく」って音がとても好き

無表情の視線の先には
何が見えているのかな
りんごに日の目は当たらない
私の目にすら 留まらないのだ

思いを馳せてみたら
数十年 数百年前の人たち
「医者いらず」のこの実は
どれだけの人を生かしたのか

りんごに日の目は当たらない
今年の夏も 日を受けて
りんごは真っ赤に熟して届く
21/09/11 22:22更新 / でんしん



談話室

■作者メッセージ
りんごの好きなところを詩に込めました。
みなさんりんごは好きですか?

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