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何だろうと思って見ている
もやもやと
何でもないものが目に入る
(私は何も知らない
どこまでも一続きのもやもやは
良く見ると濃淡があるようだ

何だろうと思って見つめている
ぼんやりとした輪郭が
掴めるようで分からない
(私は何を見ているのだろう
私ではないものが
その名を教えてくれた

それはどんなのだろう
そう思って観察している
どうやらそれは２つの
丸い穴が空いているようだ
(神秘的な匂いがする
私はその穴から中を覗き込もうと

ざっざわざわ ざわざわざわっ ざざざわわ





見えたのは
どこまでも続く黒い世界
それは、
わたしそのものであった

私はわたしを知りたくて
生きてきたのだと
はじめて知ることになる

■作者メッセージ
画像は作者が昔、別の名前で書いていた作品です。