ポエム
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言葉が死ぬ
悪いことを言われたわけでもないのに
むしろ優しくしてもらっているのに
私の言葉はするすると命を失っていき
いつも言葉が死んでしまう
私の言葉はただの説明文みたいになって
心の一番深いところが
話せば話すほどに
音をたてて死んでゆく
なぜなのかわからない
ただ心の内に鈍い痛みとなって
魂が息ができないと叫ぶ

そしてますます言葉は命を失っていき
そしてことばが屁理屈ほどに
死んで
いつも終わりのゴングが鳴る
苦しい自分がまったく出せない
そして伝わらないもどかしさ

本当は世界から零れ落ちそうなくらい
キラキラ言葉が溢れ出しそうなのに
いつも言葉を殺してしまう

鈍い痛みだけが偏頭痛のように
心の隅で笑っている

私は自由に話したい

ドアは開かれたのに

ドアが開かれないもどかしさ
20/11/14 14:36更新 /



談話室



■作者メッセージ
あんだけ温めた言葉でさえ
言葉にした途端効力が
失われ薄っぺらになってしまうときがある

私は今なにかにもがいている
そしてそれから動けない

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