ポエム
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お気に入りの紅茶
真夜中 街は寝静まった頃
窓から明かりが漏れているのは 私の部屋だけみたい
「ここにいるよ」
合図を送るのには丁度いいのかもしれないね

あなたが来るのを待っている
お気に入りの紅茶を飲みながら
あなたの心音が彩られるのを待っている
声じゃなくて文字での会話だけど
あなたの優しさが伝わってくるよ

恋なのかな それとも別の感情?
まだ子供の心には分からない
これから少しずつ大人になっていくのかな
今は もっとあなたと話がしたい

今日に限って あなたはメールをくれない
イジワルのつもりかな それとも忘れちゃってるのかな
いつも以上にメールをチェックしてるなんて
友達が知ったら笑われちゃうよ

涙を流しながら 画面を眺めている
お気に入りの紅茶なのに 全く味がしない
会ったこともないあなただけど
わたし きっと 恋をしている

自分の気持ちに 今頃 気付くなんて
あなたには きっと迷惑でしかないはず
それでも この気持ちを伝えたい
文字だけじゃなく あなたを知りたいの

パソコンの前で寝ていたら お迎えのベル
素敵な音色でわたしは夢から起こされるの

「この時間覚えてる? 君と初めて話したんだ」
そんな言葉かけられたら わたし また泣き出してしまいそう
名前も 顔も 声も
知らないあなただけど
わたし こんなに好きになってる
お気に入りの紅茶は 涙の味しかしないけど
今 幸せに包まれている

わたし あなたに恋してます
19/01/17 00:10更新 / 雪月 葵



談話室



■作者メッセージ
紅茶を飲みながら作業をすることが多いので、思い描いた作品です。

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