ポエム
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回想の砂城
手のひらに
崩れて落ちる
砂の城
影の長さが
今は恋しい
20/12/09 19:23更新 / 千 洸



談話室



■作者メッセージ
memo230013。子供のころ砂場で城を作ったりしたと思いますが、そんな時間もやがて過ぎていく。それを子供の手のひらに崩れて落ちていく砂の城の残骸で表現しています。その後の影の〜は、春から夏のあたり、日が暮れるのが遅く日が高くて影が長く沢山遊べたのに、秋冬にかけて影が短くなって楽しい時間があっという間に過ぎていく。そんな季節の移ろいと楽しかった時間も短くなって通り過ぎていくことを重ねました。これは砂の城の部分にもかかっていて、みんなで砂の城を作って遊んでいたのにやがてそれは崩れ季節は過ぎ、影が長くなるまで遊んでいた時間を思い出して懐かしんでるということをこの俳句全体で表しています。

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