ポエム
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夏からの手紙
真っ白な封筒に
私の名前だけが書かれていた

中には透き通るような水色の便箋
水が流れる様な文字で

「もうすぐ いくよ」

それだけが書かれていた
便箋を封筒に戻しても
流れる汗は止まらず
蝉の鳴き声は勢い衰えず

もう来ているじゃないの
手紙を出すのが遅すぎじゃないの

封筒の裏に書かれた差出人の
「夏より」の文字に文句を言った
25/08/10 00:20更新 / 憲治

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