ポエム
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夏の海辺
歳を重ねる程に私は
寄せる波の音だけは聞いているけど
返す波の音には耳を貸さなくなった
照りつける太陽には顔を背けて
夏の海辺に何を求め来たのかな

遠い昔の若い私は
寄せる波に歓喜を上げて
返す波を夢中で追い駆けた
照りつける太陽を隠す雲を睨みつけ
夏の海辺を肌に黒く刻んでいた

夏の海辺が怖くて遠ざかっていたから
夏の海辺との付き合い方を思い出せない
もう逢う事は無い夏の海辺だけれど
いつまでも奇麗なままで居て欲しい
25/07/31 08:17更新 / 憲治

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