ポエム
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ボクダケノソラ
高層住宅から見る景色
消えかかった看板が刺さる山頂から見る景色
鉄や人の鼻に効く香りが下から漂った
靴裏の泥や首筋の汗の気泡が顎で割れる
全く違う

そこにどうやってたどり着くのか
ここでは定期マッピングが出来る
機械板で僕を天空から眺めて操った
あっちでは察しておくれよ地の理
ひたすらに続く田の道に一つの石碑があったり
なんてない窪みにある蛞蝓の這った雑誌
木漏れ日長身草に隠れてチラ見する
格差を思い知った

いつしかそこはスクラップを溜め込む場になったり
ベッドの女を背に朝日を見る場になったり
そうしてこれからも
振り返りながら
日の上り下りを繰り返す

不思議な人は同じ事を呟く
ーソラハキレイデスネー
彼らの言う「ソラ」にびっしり敷き詰められた反対
僕はオーバーヒート直前の頭を抱える
今日も違う場所で一人
ただ、下を眺めた
19/10/06 22:38更新 / ユーキャン



談話室



■作者メッセージ
都会と田舎の何となく違う景色でも同じ言葉を言う時がありませんか?
不思議だなと思いつつ、なんとなーくで書いてみました!
過去作は下記のURLから閲覧できますので是非どうぞ!
https://blog.goo.ne.jp/lhourousya

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