捨姫の夜会
スマホの灯りが照らした天井
埋めた顔から漏れたから
少し枕が湿っちゃった
30分01秒。
天井が淡く薄く灯り始める
目の端で私は光の精霊の踊りを見た
水面に波紋を広げて
遠くから眺めた時のように
万華鏡の中身が妙にボヤけたように
隣にいたはずの影がふるいにかけられて
精霊たちの光となった
胸に刺さった杭の名を口内に閉じ込めて
奥歯で音色を奏でる
そうやって私は
鼻水を枕で拭って抱きしめた
埋めた顔から漏れたから
少し枕が湿っちゃった
30分01秒。
天井が淡く薄く灯り始める
目の端で私は光の精霊の踊りを見た
水面に波紋を広げて
遠くから眺めた時のように
万華鏡の中身が妙にボヤけたように
隣にいたはずの影がふるいにかけられて
精霊たちの光となった
胸に刺さった杭の名を口内に閉じ込めて
奥歯で音色を奏でる
そうやって私は
鼻水を枕で拭って抱きしめた
19/10/03 20:46更新 / ユーキャン