今日を振り返るとね

いつもと変わらない
オフィスで視線を交わし

手を繋ぐこともできずに
あちこち駆け回って汗をかいた

湯気の立ち上る
トマトソースでシャツを汚し

やっぱりね
なんて笑いながら見つめ合った

西陽差す車の中で
そっとくちびるに触れて

月明かり照らす車の中では
きつく体を抱き締めた

そんな目まぐるしい一日が
まるで万華鏡のようで

たくさんもらったから
たくさんあげたいなと思った

名前もないこの日が終わる瞬間を
一緒に迎えることはできないから

君へのあふれる想いで
星降る夜空を描くことにした

■作者メッセージ
全ての物事がビーズになって
景色を色付ける
そんな存在になりたい(^^)