冬の街
水の匂いの
響いている 夜の路地は
時雨の 夥しい哀に
沈んでゆく 抜けみち
風が 過り 夜景に沁みる
孤猫のひとみが 僕を見ている
玻璃に 刻まれた
雫たちのように
空を凍らせる 星かげ
夜が 通りすぎてゆき
時雨がまた 不意に始まる
孤猫のひとみが 僕を見ている。
響いている 夜の路地は
時雨の 夥しい哀に
沈んでゆく 抜けみち
風が 過り 夜景に沁みる
孤猫のひとみが 僕を見ている
玻璃に 刻まれた
雫たちのように
空を凍らせる 星かげ
夜が 通りすぎてゆき
時雨がまた 不意に始まる
孤猫のひとみが 僕を見ている。