海のうえの雲
海のうえの くもは
ゆうやみの色に 染まりはじめた
立ちつくしたまま 空を見ていた
目の見えないひとの 歩き方のように
手さぐりで 生きてきた
何ひとつものにならなかった人生だった
ぼくは 一つの恋を 失くし
翼を 失くした
生きてゆくため つめたい雨に打たれ 歩いた
声をあげ 泣いた。
ゆうやみの色に 染まりはじめた
立ちつくしたまま 空を見ていた
目の見えないひとの 歩き方のように
手さぐりで 生きてきた
何ひとつものにならなかった人生だった
ぼくは 一つの恋を 失くし
翼を 失くした
生きてゆくため つめたい雨に打たれ 歩いた
声をあげ 泣いた。