ポエム
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海のうえの雲
海のうえの くもは
ゆうやみの色に 染まりはじめた
立ちつくしたまま 空を見ていた
目の見えないひとの 歩き方のように
手さぐりで 生きてきた
何ひとつものにならなかった人生だった
ぼくは 一つの恋を 失くし
翼を 失くした
生きてゆくため つめたい雨に打たれ 歩いた
声をあげ 泣いた。
21/05/30 01:05更新 / 指田悠志



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