青い月
イルカ形の小さなネオンが
夜闇に青く円弧を描き
簡素な扉の向こうには
幾人かの常連客
交わされるのは
どこにでもある言葉
どこにでも咲ける強い花
ふと湧き上がる笑い声
乾いていたり 湿っていたり
ありふれた言葉で満たされるって
いいよね
履き慣れた靴でどこまでも歩いてみる
絆なんて野暮な言葉も
ほどけて とろけて なくなって
そこには
笑いに見合うだけの
共感があり
怒りに見合うだけの
優しさがあり
悲しみに見合うだけの
希望がある
自分に欠けている
そんな当たり前の器用さ
もっと言葉から自由になれないの?
そんな いらだちや願い
言葉のない世界ではなくて
言葉と自分の主従を変えるような
強さとか賢さとか
語り部のいない自由な旅路も
気がつけば自らに囚われた孤独の道
自分語りばかり繰り返して
所詮は引かれ者の小唄か
ほんとうの声を聴かせておくれ
生きる訳も
死ぬ訳も分からずに
いつだって
ゴール目前が一番きついけど
誰もが心奥にしまい込んだ
ひとりでは決められない答えを
そっと取り出してみて
欠けた月が
夜闇に青く円弧を描き
失くした欠片を探してる
夜闇に青く円弧を描き
簡素な扉の向こうには
幾人かの常連客
交わされるのは
どこにでもある言葉
どこにでも咲ける強い花
ふと湧き上がる笑い声
乾いていたり 湿っていたり
ありふれた言葉で満たされるって
いいよね
履き慣れた靴でどこまでも歩いてみる
絆なんて野暮な言葉も
ほどけて とろけて なくなって
そこには
笑いに見合うだけの
共感があり
怒りに見合うだけの
優しさがあり
悲しみに見合うだけの
希望がある
自分に欠けている
そんな当たり前の器用さ
もっと言葉から自由になれないの?
そんな いらだちや願い
言葉のない世界ではなくて
言葉と自分の主従を変えるような
強さとか賢さとか
語り部のいない自由な旅路も
気がつけば自らに囚われた孤独の道
自分語りばかり繰り返して
所詮は引かれ者の小唄か
ほんとうの声を聴かせておくれ
生きる訳も
死ぬ訳も分からずに
いつだって
ゴール目前が一番きついけど
誰もが心奥にしまい込んだ
ひとりでは決められない答えを
そっと取り出してみて
欠けた月が
夜闇に青く円弧を描き
失くした欠片を探してる