何かのせいにするみたいだけど
罪な美しさというのは
至るところにあって

世界が美しいから
愛が生まれ
それは執着と化し
争いが生まれ
熱狂をまき散らし
命はいっそう輝き
世界をますます彩る

こんな美しい世界で
毎日つまらなそうに暮らす僕を見たら
あの頃の僕は笑い
あの頃の君は心配するのだろうか

世界に復讐しようなんて
子どもじみた夢を見るなら
もっと楽しく生きなきゃ

そうじゃない
世界を相手にしないことに決めたんだ
和解したくないから
争わないことに決めたんだ

あなたのほんの身の回りのことを
世界だなんて大げさよ
天に唾　釈迦の掌上の孫悟空よ

違う世界があると信じて
そう生きてみることよ
その方が絶対楽しいんだから

きっとそうだね…

分かってくれない　と
分かってやろうともせず

誰のことも知らず
自分のことさえ知らずに

だからって
何度やり直しても
同じことなんだろう

あんなに毛嫌いしていたのに
今はこんなに愛しいなんて
何の巡り合わせだろう

イチ抜けできない
未練という名の
循環地獄

ちょっとした湯加減で
熱いだの冷たいだの
天国だの地獄だの

天国ならば
未練なんて存在しないんだろうな

群れにどんな序列が存在しようと
個人なんて
人類に使役されるだけの
惨めでか弱い存在

人間たちは…いや
人類は
変化を求め
進歩を求め

泳ぎを止めれば死んでしまう
大海原の回遊魚のように

蟻のように生きることしか
できなかった僕だけど
いつでもキリギリスの生き方に憧れて

ときどき思うよ
あのキリギリスたちのように
美しい音楽を奏でられたらなって

どんな命にも
無駄な命などないと
信じたい

個々にとって
という意味でも

君にも届いているだろうか
その声が

いつかくる本当の別れに
涙を浮かべて

月が　月が
とってもあったかいから

あの星も　あの星も
きっとあったかいんだろう