ポエム
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この道は
4月から歩き始めた
この道

3km先の港からは
潮の香りも届かない

風の日だったら
届くのかな

同じものでも
届いたり
届かなかったり
人の言葉みたいに

日も長くなってきたけど
午後6時を過ぎれば
だいぶ薄暗い

小高い丘の図書館
を見上げると
窓から漏れ出る灯りが
橙色に輝いていて
とても印象的

白日の下で
繰り広げられた
いたって真面目な
ままごと遊びも
束の間クールダウン

僕は裸の王様です
と誰に白状したら
よかったろう

闇に足を踏み入れ
耳を澄ましながら
恐々手を伸ばせば
ときには温かさに
触れることもある

誰もがするように
小さな悲しみは
握り潰して

できないことを
嘆きながらも
できることを見つけ

心残りは
流行りの歌にでも乗せて
さよならを告げる

前ってどっちなの?
分からなくなっちゃった

皆が言っていた
"空っぽ"って
こんな鈍い痛みなんだ

何をいまさら

何度も何度も
性懲りもせず
同じことを
繰り返して

何や彼やで
こうしてまた
新しい世界を
知っていける
21/05/05 15:51更新 / しそら



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