ポエム
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壊れた心を
誰も見たものはいない

公園の
公衆トイレに
迷い込んだ蛇

靴底の爆撃をかいくぐって
逃げ惑う蟻

オレはどうして
生きてこれたのか
アイツの声が
聞こえてきそうだ
オマエの苦難なぞ
まだまだ温かったのだと

姿のないものに救われた
オレは祝福されていたのか

ガス欠気味の心臓が
黙してオレに語りかける

さあ
オマエの目的地に行くがいい

人生はただの暇つぶしと
オマエごときが決めるなら
それもよかろう

行先など知らなくていい
オマエごときが
決められないだろう

着地点など求めなくていい
オマエの足場など
つま先ほども用意されてはいない

しかし
それでも生きている
それこそオマエの祝福だ

答えなどなくても
ただ何となく
生きていける
破廉恥なオマエこそ
常にワタシを
イライラさせてならない
存在なのだ

さあ見つけたぞ
まさに忌々しき存在よ
這い出る扉は閉めておいたぞ
オマエを散々に踏みつけて
その亡骸を
深い海に
沈めてやろう
19/07/16 09:59更新 / しそら



談話室



■作者メッセージ
作:2019年07月16日(火)

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