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靖国神社の夢
靖国、善い処
  一度は、おいで


職場復帰できるか
分からないが
退院したら
靖国神社へ
参拝に行くつもり

8月には
「5か月振りですね」と

令和7年3月6日(木)までは
沿岸の地方都市へ
片道80km、約1時間半かけ
毎日通勤していた

3月7日(金)
午前7時頃
体調不良にて
職場のグループチャットで
午前休の申請

午前11時頃
上司に電話で
終日休へ変更申請

3月8日(土)
体調不良のまま
自宅で寝込み
次第に意識朦朧

3月9日(日)昼頃
遊びに来た兄夫婦に
意識混濁で発見され
地方の中核病院へ
救急搬送

いつもの
片頭痛でなく
まさかの
脳内出血

救急搬送後
精神錯乱とみなされ
病室のベッドに 数日間
縛り付けられ 悪夢に
うなされ続けた

そんな中で ふと訪れた
ひとときの安らぎ

それが 夢の中の
靖国神社

気がつくと
そこは 幽玄の世界

川というより
対岸が見えない
静かな岸辺

辿り着けば 自ずと
靖国神社と分かる

人影が いくらか
見える

東洋人らしき姿
西洋人らしき姿も

淡々と 安らぎ
なんの活気もなければ
なんの諍いもない

巣立ちを迎えた
雛たちのように

岸辺から 彼方に向かい
めいめい 進み行く

のめり込んでいた
役割が 熱狂が
醒めてゆく

脱皮する蛇のように
演じていた 役割 が
剥がれ落ちてゆく

舞台から下りた
役者たちは みな
他人事みたいに 懐古し

やがて
なにかを悟ったのか
岸辺を離れ 次第に
見えなくなり 消えてゆく

あぁ これが
"神ということ"なのか

部分 には
役割 があって
全体 には
役割 がない

部分 と 全体
人間 と 神

そして
誰もが いつかは
役割 を終えて
全体 と ひとつになる

すべてが 神であり
すべてが 神になる

異国人には いや
日本人にも きっと
理解し難いだろう

敵国の軍人が
神になるなど
あり得ず
あるべきでない
そう彼らは言う

でも
あなたがたも いずれ
神になるんですよ

きっと
分からないだろうけど

仏教も 他の宗教も
教え  であるのに

神道は
道  であり
体験 なのだから

……

ふと 我に返る
激しい頭痛に 襲われる

あぁ これは夢でない
まさに 現実
苦痛と 愉悦と
損得のある 現実

神道のことなぞ
僕は全然知らない

(仮想)現実の靖国神社は
明治政府の政治的な
思惑で創設された
実に生臭い宗教施設

時の反政府勢力や
侵略された外国勢力にとっては
決して気持ちのいいものではない

それにしても
死刑を宣告され
最初に執行されるのが
"生まれる" ことだとは
なんという逆説よ

救いなのは 最期は
苦しみ ではなく
安らぎ だった
ということ

だから
何を 恐れる?

恐れるものなど
何もない

ただ
その安らぎは
"ポア"という 過去の
危険思想にもなりかねない
危うさを 必然的に
孕んでいる

もし
どんな悪党でも
最後は 天国行き
というのなら

もし
誰もが あまねく
ハッピーエンドなら

人生って
"旅の恥はかき捨て" で
"やったモン勝ち" なの?

それについては ある意味
そうとしか 言えない

それでも
古代ギリシャの哲学者が
「隠れて生きよ」と
説いたように

この世の仮住まい
貪らず 押し付けず
謙虚に 生きられれば

それができれば
いいけれど

最後は すべて
"神の思し召し"
なのでしょう

……

人間も 恋愛が冷める
35歳も過ぎれば
人生の「カラクリ」に
気付き始めてしまう

誰が企んだか知れない
晩婚化で 人は
本能から 生殖から
自由になり そして
滅びゆくのも また
なんという逆説よ

反出生主義という
思想も ある意味
歴史の必然なのでしょう

希望に満ちた
物語など いつまでも
描けるものではないから

人口を増やすには
訳も分からぬ年齢のうちに
結婚 いや 生殖
させるしか 術はなく

国家が
"できちゃった婚"で
"だまし討ち"するなど よもや
思いもしなかった未来が
もう すぐそこまで
近づいている

Let it be.

……

オカルト界隈では
7月5日
日本の沿岸地域に
大災厄が訪れるらしい

その日は ぜひとも
入院前と同じ沿岸地域で
仕事したかったけれど
あいにく
内陸地域で
リハビリ中のため
行けそうにない

ちなみに
東日本大震災の2ヶ月前は
虫の知らせで
高台に引っ越して
難を逃れたものだった


P.S.
あの生臭いお方が
仰っていました

「国会議員は
給料が安いので
報酬を25%引き上げます
(ただし国会議員税として
そこから50%を徴収します)」
25/06/13 05:21更新 / しそら



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