ポエム
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「いきること」に向いてなくても
呼吸をするのも苦しい日々に
人の目や
人の言葉に
目をふさぎたくて
耳をふさぎたくて

そんな自分に絶望し
悲しみの涙も枯れて
情けない嗚咽も出ない

優しさにふれたら戸惑い
温かさに近づくことも出来ず
自分を恥じて
先に進む勇気もなく
後退する勇気もない

ただ月夜の道の片縁で
星の囁きだけに安らぐ

つくづくと生きることに
向いていないと呟く
でも生きない選択も向いていないから
とりあえず明日も生きることになる

いつか今がある理由が見つかる
儚い望みだとしても
生きない理由を作るより
明日が来る意味を見つける方がいい

今日、生きるのが辛かった
「明日が来なければいいのに」
月に泣きごとを言った
それでも自分で足を動かして
夜道を帰るしかない
灯りのついた場所へ
20/07/20 01:47更新 / 俚乃



談話室



■作者メッセージ
生きることが辛いとき
「誰でもそんな時あるよ」
「その気持ちわかる」
そんな言葉はいらない
誰かの苦しみと自分の苦しみを
比べても
共感されても意味がない

そう思うのなら
自分で動くしかない
生きづらくても
それしか出来ないのだから

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